シリア内戦の犠牲者、16万人超える 反体制派が発表
(CNN) シリア反体制派の「シリア人権監視機構」は19日、シリアが内戦状態に陥って以来の3年間の死者が16万2402人に達したと発表した。
この数字には民間人や兵士、外国人戦闘員などの犠牲者が含まれ、子どもは8607人を占めるという。
シリア内戦の犠牲者数について国連は昨年7月、情報の入手が難しくなり、確認もできないとして、統計の公表を打ち切った。この時点で民間人を含む死者は10万人を突破していた。
アサド政権に対する抗議デモは2011年3月に南西部のダルアで始まった。最初は平和的なデモにとどまっていたが、政府はテロ掃討と主張してデモ隊の弾圧に乗り出した。
アサド大統領は2000年に父の跡を継いで就任し、07年から2期目に入った。来月予定される大統領選にも出馬を表明している。
これまでのところ、政府軍と反体制派の戦闘を中止させるための調停は不調に終わっている。