「水のATM」が登場、水不足解消の救世主となるか インド
こうした水問題を受けて、デリー市当局ではこのほど、市内に500台の「水ATM」を設置する計画を固めた。
水ATMは円筒形のコンクリート構造から成り、太陽光発電で動く。地下水を各地域の浄水プラントで処理、それをATMを通じて供給する仕組みだ。
利用者は、チャージ式のICカードを使って水を受け取る。いわばATMで現金の代わりに水を引き出す感覚だ。1セントにつき最大4リットルまで給水することができ、インドの物価を考慮に入れても非常に安い。
発案したのは社会的企業(ソーシャルエンタープライズ)のサルバジャル。サルバジャルは「すべての人に水を」という意味だ。2013年に試験的にプロジェクトを開始して以来、デリー北西部の貧困地区サブダゲブラに15台の水ATMを設置してきた。