料理のレシピにライフル銃――イスラム過激派に加わる女たち
イラクとシリアで勢力を広げるイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」にスカウトされて、世界各国から同組織に加わる女性が後を絶たない。
インターネットにベトナム風グリルチキンのレシピを投稿し、絵文字や顔文字入りのコメントを添えている女性。次の投稿では1947年式カラシニコフ銃(AK-47)とコーランの写真を載せ、キャメロン英首相の首を取れと呼びかけた。
投稿者はISISに加わった女性たちの1人とみられる。
テロ調査分析機関TRACの推計によると、ISISの外国人メンバーのうち女性は約15%を占め、少なくとも14カ国から200人が集まっている。イスラム武装組織にこれほど大量の女性が加わるのは初めてだという。
英スコットランド・グラスゴー出身のアクサ・マフムードさんは家族の元を離れて2013年にバックパック1つでシリアへ渡り、同地でISISの戦闘員と結婚した。
ウム・レイスの名でISISにスカウトされた女性のためのアドバイスを書いているのはマフムードさんと思われる。
渡航前に予防注射を受けること、頑丈な長靴と暖かいコートを準備することなどの助言に加え、全身を覆うイスラム女性の装束ヒジャブやニカブは現地では調達できないので、たくさん用意していくようになどと指南する。