ハイチのデュバリエ元大統領、心臓発作で死去 63歳
(CNN) ハイチのジャンクロード・デュバリエ元大統領が心臓発作により、首都ポルトープランス市内で死去した。63歳だった。遺族が4日、CNNに語った。
デュバリエ氏は1971年、父フランソワ・デュバリエ元大統領の死去を受け、19歳で大統領に就任。15年間にわたる在任期間中、父と同様の独裁体制を敷いて反対派の弾圧を続けた。
85年の暴動で国外へ逃れ、25年間に及ぶ亡命生活を経て突然帰国した。その直後、在任中の人権侵害罪で訴追されたが、裁判で時効を主張して認められた。しかし今年2月、控訴裁判所が人権侵害罪に時効はないとして、裁判再開に道を開く判断を下した。同氏は在任中に多額の公金を横領した疑いも持たれていた。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチやアムネスティ・インターナショナルは、デュバリエ氏が反政府派の声を封じるために、ジャーナリストを含む多数の国民を拘束したり拷問したりしたと指摘。アムネスティ・インターナショナルは一般市民からの証言に基づく文書100件を検察に提出していた。