ロシア軍戦車のウクライナ侵入を確認 NATO司令官
(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)欧州連合軍のブリードラブ最高司令官は12日、ロシア軍の戦車や部隊が過去数日の間に国境を越えてウクライナ領内に侵入したのを米政府が確認したと明らかにした。
ブリードラブ司令官の発言について、ロシア軍報道官は「人騒がせで反ロシア的な主張」だと否定した。ロシア国営タス通信が伝えた。
ブリードラブ司令官は11日には、ロシアが「核武装可能な軍隊」を今年3月に併合したクリミア半島に送り込んだと述べていた。実際の核装備の有無は不明だという。ロシアのショイグ国防相は同日、ロシア軍がクリミアに「本格的で自立した」部隊を創設することを検討していると発言した。
クリミア半島と接するウクライナ南東部では、親ロシア派武装勢力とウクライナ軍の間の戦闘が激化している。双方は9月に停戦協定に合意したものの、英当局者によれば、戦闘は合意前のレベルに戻ってしまったという。
ブリードラブ司令官も11日「停戦は現時点で名前だけのものになっている」と述べている。