G20が閉幕、GDP2.1%引き上げの首脳宣言を採択
(CNN) オーストラリアのブリスベンで開かれた主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)は16日、世界経済を2兆ドル(約230兆円)以上引き上げるための行動計画を盛り込んだ首脳宣言を採択して閉幕した。
首脳宣言では、行動計画を完全実施すればG20全体の国内総生産(GDP)を2018年までに2.1%押し上げる効果があると明記した。
オーストラリアのアボット首相によると、行動計画には800以上の改革案が盛り込まれた。この中には公共投資の促進や国内投資・金融環境の改善など大規模な投資戦略が含まれる。
アボット首相は「我々はこの実現のために全力を尽くす」と力を込めた。進捗(しんちょく)状況については国際通貨基金(IMF)と経済協力開発機構(OECD)が定期的に検討を行うとした。
首脳宣言では地球温暖化対策についても、「気候変動に対応するための強力かつ効果的な行動」を支持すると表明。気候変動枠組み条約の下、法的拘束力を持つ対策の採択を目指すことで合意した。締約国会議は来年パリで開かれる。