仏紙襲撃事件で容疑者2人の写真公開 1人出頭
この事件では7日、シャルリー・エブドのオフィスに覆面をした男2人が押し入って銃を乱射し、12人が死亡、11人が負傷した。負傷者を手当てした医師によると、男たちは特定の人物を名指しし、男性を女性から離れさせたうえで銃撃したという。銃撃は無差別に行われたわけではなく、用意周到な処刑のようだったと医師は話している。
検察や警察によると、現地時間の同日午前11時ごろ、シャルリ・エブドーのオフィスがある建物の前に乗り付けた車から、自動小銃と思われる武器を持った覆面姿の2人が降りた。
2人は管理人にシャルリ・エブドーのオフィスはどこだと尋ねて発砲し、1人を殺害。オフィスのある2階に上がって編集室で銃を乱射し、さらに10人前後を殺害した。
検察によると、男たちは「アラーは偉大だ」と叫び、預言者ムハンマドの復讐を口にしていたという。建物を出た男たちはもう1人の容疑者と合流して車で逃走。逃げる途中で警察と銃撃戦になり、警官1人を撃った。その後別の車を乗っ取って逃走を続けた。
この事件で、シャルリー・エブドの編集者で漫画家のステファン・シャルボニエ氏のほか、著名漫画家3人を含む同紙の記者7人と、ビルの管理人、同紙の訪問客1人、警察官2人が死亡した。