「世界ヒジャブ・デー」 イスラム教への理解呼び掛け
(CNN) 今月1日は「世界ヒジャブ・デー」。ヒジャブはイスラム圏で女性が髪などを覆うためのスカーフだ。米国に住むイスラム教徒の女性が3年前から提唱し、今年はソーシャルメディアでも話題になった。
世界ヒジャブ・デーを発案したのは米ニューヨーク在住のナズマ・カーンさん。11歳の時、バングラデシュから家族とともに渡米した。カーンさんにとって、ヒジャブは信仰心と「慎み深さ」の象徴だ。
「慎みはイスラムの教えのひとつ。自分の信じる宗教に従ったからといって差別されることがあってはならない」と、カーンさんは主張する。
ヒジャブを非イスラム教徒や、普段は着用しないイスラム教徒にも着けてみてもらうというのが、世界ヒジャブ・デーの趣旨だ。
Fatima Jama, 20, of Fort McMurray tired on a today hijab at Peter Pond Mall for #WorldHijabDay @WHDYMM pic.twitter.com/kiQmW2p58C
— Michelle Allenberg (@M_Allenberg) 2015, 2月 1
アラビア語の「ヒジャブ」はスカーフだけでなく、慎み深い服装や行動全般を指す言葉でもあるという。
カーンさんは「ヒジャブを知ってもらうことによって宗教への寛容と理解を世界に呼び掛け、高めることが私たちの目標。ヒジャブを着けているというだけの理由で差別される女性は多い」と話す。「世界ヒジャブ・デーのイベントを通し、ヒジャブ姿の女性もほかの人々と変わらないことを理解してほしい。だれかに着用を強制されているわけではなく、慎み深くすることで教えに従おうとしているだけなのです」