ISISによる子どもへの残虐行為、国連が報告書で非難
ISISは同報告書に対するコメントを出していないが、これまで神の教えを理由に残虐行為を正当化してきた。昨年秋に作成し、12月にイラク北部モスルで配布した「女性奴隷とその自由についての質疑応答」というパンフレットでは、人質となった異教徒の女性は「資産にすぎない」と断言し、売買したり贈り物として引き渡したりしても問題はないとの見解を示している。
ISISの名で先月公開された宣伝ビデオには、少年が拳銃で男性2人の後頭部を撃って「処刑」する場面が映っていた。昨年8月にはツイッターに、7歳の少年が人間の頭部を手にしている写真と「よくやった」という父親のコメントが掲載された。
ISISは外国から参加する戦闘員らに家族の同伴を奨励し、無料の学校と称して集めた子どもたちに武器の使い方を教えたり、自爆などの任務を課したりしているとされる。
3日に公開されたヨルダン人パイロットの殺害場面とされるビデオには、現場に立ち会ったとみられる少年の姿が映し出された。少年は息をのんで見上げながら、自分も機会があればパイロットを焼き殺すと話し、「アラブの暴君も全員焼き殺すべきだ」と主張している。