カタール、ISIS掃討戦は不十分 シリア軍への攻撃も主張
(CNN) 米軍主導の有志連合の一員としてイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」拠点などの空爆に参加する中東カタールの政府当局者は26日までに、ISIS壊滅を目指す有志連合の軍事的対応は十分な水準に達していないとの見方を示した。
CNNに述べたもので、同当局者は特にシリア反体制派の穏健派組織の戦闘員に対する訓練拡大を主張。カタールはこれまで戦闘員約600人の訓練に関与。サウジアラビアやトルコでも訓練が進んでいる。
米国はこの訓練を受ける戦闘員の政治的背景などの身元調査を依然続けているともされる。
複数のカタール政府当局者は現在、オバマ大統領や議会指導者との意見交換のためワシントンに滞在中。
同当局者はシリアでのISIS掃討に関連して、有志連合はアサド政権軍の弱体化を図る行動を起こすことが必要とも強調。オバマ米政権は過去にアサド大統領排除の必要性に言及したが、シリアでの対ISIS作戦に絡んでは政権軍への攻撃は対象外とする立場を示している。