マレーシア機不明から1年 中間報告書、乗員に不審点なし
同報告書によると、保守・整備記録には、このバッテリーが2012年12月の使用期限前に交換された証拠はないという。この種のバッテリーは、期限を迎えてすぐに機能しなくなるわけではないが、同報告書は「期限到来後の動作や、最低30日間動作するという要件を満たすことが保証されるわけではない」としている。
もう1つの「ブラックボックス」であるコックピットボイスレコーダー(CVR)のバッテリーは予定通りに交換され、消息を絶った時にはまだ使用期限前だったという。
調査チームが保守・整備担当者に聞き取り調査を行った結果、2008年2月にFDRと位置情報発信機が交換された際、コンピューターで管理されていた交換スケジュールが正常に更新されていなかったことが判明。
しかも、このミスは370便の失踪まで発見されなかった。これを受け、マレーシア航空は旅客機の総点検を行い、他にミスがないか再確認を行った。