ロシア、イランへのミサイルシステム禁輸を解除
(CNN) ロシアは13日、イランへの高性能のミサイルシステムの輸出を解禁した。これに対して米国や、イランと敵対するイスラエルが強い懸念を示している。
ロシアは2010年以降、イランへの制裁として地対空ミサイルシステム「S300」の売却を凍結していた。
ラブロフ外相によれば、イランの核開発問題をめぐる交渉の進展を受けて解禁に踏み切ったという。ロシア国営イタル・タス通信によると、同外相は「現時点でこのような自主的な禁輸措置の必要はなくなった」との見解を示した。
ラブロフ外相は「S300は防衛専用のシステムだ。イスラエルなど近隣諸国を危険にさらすような攻撃を目的とした設計ではない」と強調した。
これに対してイスラエルや欧米は、S300がイラン核施設への攻撃を阻止するために使われることを懸念している。