北京の大気汚染、新生児の体重に影響? 五輪絡み調査
報告書はまた、大気汚染の減少と妊娠8カ月の胎児の体重増加の間には顕著な因果関係があったとも主張。妊娠8カ月は、赤ちゃんの体重が激増する時期ともされている。妊娠1カ月から7カ月の胎児の場合は、目立った関連性がなかったという。
報告書は北京で生まれた赤ちゃん計8万3672人のデータなどを基に作成された。
中国の一部都市は世界の都市で最も大気汚染が深刻とされ、13年に公表の報告書は中国人の寿命は5年半縮められる弊害を受けているとも結論付けていた。
中国に進出する外資企業にとっても大気汚染は頭の痛い問題となっており、駐在する幹部確保のため「公害ボーナス」や値段の張る「空気清浄器」も提供するなどの対策に追われている。改善されない煙霧などに対する中国住民の不満も高じており、インターネット上で今年公開された被害告発の映像は大きな反響を呼んでいた。