マララさん銃撃、10人中8人は「無罪」 パキスタン警察
(CNN) ノーベル平和賞を最年少で受賞したマララ・ユスフザイさんが2012年にパキスタンで銃撃された事件で、同国警察当局は5日、4月に終身刑の判決を受けたと伝えられた10人について、8人が無罪判決を言い渡されていたことを明らかにした。
複数のメディアが4月下旬、事件との関連で逮捕された10人全員が終身刑の判決を言い渡されたと報じていた。CNNも同国の判事の話として、これを伝えた。
だが、警察はそれを否定。判決文の写しを持つ北部スワットの警察によれば、裁判所は訴追されていた他の8人について、証拠不十分との結論を下した。残る2人については有罪判決に足る証拠が提示されたとしているという。
スワットを含むマラカンド地方の警察当局者も、裁判所の判決を確認した。
これは、有罪判決と量刑がくつがえされたのではなく、そもそも最初から有罪判決が下されていなかったことを示している。8人の無罪判決に関しても、4月の時点で確定していたとみられる。ただ、無罪とされた8人は現在も他の容疑で勾留されており、釈放されていないという。