イラクのISIS掃討で米軍拠点さらに拡大か、新たな増派も
(CNN) 米軍制服組トップのデンプシー統合参謀本部議長は13日までに、イラクでの過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の掃討作戦に触れ、前線近くに米軍の駐留拠点をさらに複数設ける可能性に言及した。
訪問先のイタリアで機内に同乗する記者団に語った。米ホワイトハウスは10日、イラク西部アンバル州のタカダム空軍基地に米兵約450人を追加派遣し、イスラム教スンニ派の部族戦闘員の訓練に当たらせる計画を新たに発表したばかりだった。また、スンニ派部族と少数派クルド人の地域政府の民兵組織「ペシュメルガ」への武器供給の開始も明らかにしていた。
デンプシー議長は、イラクの他地域でもタカダム基地と同様の措置を講じる可能性があると指摘。実行されれば、米軍兵士がさらに増派される可能性がある。
米国防総省高官は11日、CNNの取材に、新たに設ける拠点は3~4カ所を想定していることを明かした。軍司令官が新たな拠点構築の必要性をホワイトハウスに伝えた場合、検討されるとも述べた。