オバマ米大統領、ベトナムのチョン書記長と会談
ワシントン(CNN) オバマ米大統領は7日、訪米中のベトナム最高指導者、グエン・フー・チョン共産党書記長とホワイトハウスで会談し、両国関係の進展を強調した。
今年は米国とベトナムの国交正常化から20年という節目に当たる。両首脳は会談で貿易や気候変動、国防問題での協力方針などについて話し合った。チョン書記長がベトナムへ招待すると申し出ると、オバマ大統領はいずれ訪問したいと応じた。
オバマ大統領は両国間の「困難な歴史」にも言及。「政治思想や制度には依然としてかなりの相違がある」としたうえで、「両国指導者らの尽力の結果、相互尊重の精神に基づいた建設的な関係が築かれつつある」と強調した。
チョン書記長は通訳を通じ、20年前はこのような会談など想像もできなかったと指摘し、「重要なのは、過去の敵がパートナー同士に変わったということ。両国の関係は今後も強化されていく」と述べた。
オバマ大統領は両国の協力分野として、教育と保健、安全保障政策のほかに環太平洋経済連携協定(TPP)を挙げた。