メキシコの麻薬王、2度目の脱獄 1.5キロのトンネルも見つかる

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トンネル掘り、2度目の脱獄

(CNN) メキシコの治安当局は13日までに、同国最大級の麻薬組織、シナロア・カルテルの最高幹部で昨年から収監されていたホアキン・グスマン受刑者が、刑務所から脱走したことを明らかにした。

現場はメキシコ市郊外にある最高警備レベルの刑務所。見回りの看守が11日に気付いたという。

治安当局の報道官が12日午前、メキシコ市での記者会見で確認したところによると、同受刑者は刑務所内部の穴からトンネルを抜けて脱獄したとみられる。発見されたトンネルは1.5キロ近い長さで、照明や換気の設備もあった。

グスマン受刑者は2001年にも同国内の重警備の刑務所から洗濯かごに隠れて脱出し、昨年再び拘束されたばかりだった。

治安当局の声明によれば、11日夜にシャワー室へ向かう同受刑者が防犯カメラに映っていたが、そのまま姿が見えなかったため、職員が房を調べたところ脱獄が発覚したという。

メキシコのペニャニエト大統領は訪問先のフランスでの会見で、グスマン受刑者の名前こそ口にしなかったものの大物受刑囚脱獄の報道を注意深く追っていると述べ、脱獄囚の再拘束と刑務所の警備強化、所内に協力者がいたかどうかについての捜査を約束した。

グスマン受刑者は米国でも、麻薬密輸や組織犯罪など複数の容疑で手配されている。

当局者らは刑務所から車で約45分の距離にあるトルカ国際空港も閉鎖するなどして、同受刑者の行方を追っている。

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