イスラエル警察、極右活動家を逮捕 ヨルダン川西岸の放火で
エルサレム(CNN) イスラエル警察は9日、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区で起きた事件に関連して、極右活動家数人を逮捕したと発表した。
ヨルダン川西岸のドゥマでは先月下旬、民家が放火されて幼い男の子1人が死亡、重傷を負った父親も数日後に死亡する事件が起きていた。
イスラエル警察はこの事件には直接言及していないものの、8日夜から9日未明にかけて複数箇所の捜索を行い、活動家らを逮捕したとしている。
ドゥマの放火事件では被害者の自宅の壁に、イスラエル人入植者がパレスチナ人に対する報復の意味で使っている用語の落書きが残されていた。
イスラエル当局は同国の極右勢力による犯行との見方を強め、政府も徹底捜査を約束していた。
イスラエル国防省は、過激組織の活動に関与した疑いで極右活動家2人に対して半年の行政拘禁命令を出したと発表。このうちの1人はユダヤ人過激派勢力の中心人物と見られている。これに先立ち別のユダヤ人活動家1人も、テロ攻撃にかかわったとして行政拘禁命令に基づき拘禁されていた。