「正恩体制は短命に終わる」――ある脱北者の予測
一方、脱北者の男性は、上層部の忠誠心は揺らぎ、今後ますます損なわれていくと予測する。だからこそ、この男性は家族を後に残してくることができたと語る。近いうちに再会できることを確信しているのだという。
「北朝鮮の体制は10年以内に崩壊する」――彼はこう言い切った。自分の叔父を平然と殺すような指導者では、一般市民からの信用も落ちるばかりだと指摘する。
今後、側近の中から暗殺を企てる者が出るかもしれない。米国や韓国への挑発が裏目に出るかもしれない。さまざまな可能性を挙げたうえで、彼は「正恩氏が生きている限り、北朝鮮の崩壊はあり得ない」とも断言。「北朝鮮の開放や改革は、外部の力で正恩氏が排除された時に初めて可能になる」との見方を示した。