「イスラエルは25年でなくなる」、イラン最高指導者が演説
(CNN) イランの最高指導者ハメネイ師はこのほど行った演説で、イスラエルについて、25年後には存在していないだろうと述べた。国営メディアが伝えた。
国営イラン通信(IRNA)によれば、ハメネイ師は9日「(イスラエルが)25年先を見ることはないだろうと言いたい」と明言したという。
イランは核開発問題をめぐり、7月に国際原子力機関(IAEA)の査察受け入れなどを定めた最終合意を欧米など6カ国と成立させたばかりだ。
ハメネイ師はまた、核以外の問題で米国との交渉は行わないとの考えを示した。国営プレスTVによればハメネイ師は、イランへの影響力の行使と要求の押しつけのためだけに交渉を行っているとして米政府を非難したという。
ハメネイ師は「(米国との)協議に同意したのは、核問題に関してだけだ」と述べた。
ハメネイ師は米政府の高官について「ある人間がほほえむ裏で、別の人間がイランに不利な法案を起草している」と述べ、米国のイランに対する姿勢は偽善的だと批判した。
米連邦議会ではイラン核協議の最終合意が承認される見通しが立っているものの、その内容についてオバマ政権は民主・共和両党からの批判にさらされている。