日中韓、3年ぶり首脳会談 協力プロセスの「完全回復」強調
(CNN) 日本、中国、韓国の3カ国の首脳は1日、韓国の首都ソウルで会談を行い、第2次世界大戦をめぐる歴史認識の問題や北朝鮮の非核化、自由貿易協定の推進について話し合った。2日には、安倍晋三首相と韓国の朴槿恵(パククネ)大統領との日韓首脳会談が行われた。
朴大統領は「日中韓の協力プロセスが完全に回復したとの見方を、3カ国すべてで共有できた」と述べた。
2008年に始まった日中韓3カ国の首脳会談は今回で6回目。当初は毎年行われていたが、慰安婦問題などによる関係悪化を受け、12年を最後に開催が見送られてきた。3首脳は会談を再び定例化することでも合意した。
3年半ぶりの開催となった首脳会談で安倍首相、朴大統領、中国の李克強(リーコーチアン)首相の3氏は、核開発を進める北朝鮮への対応に協力して取り組むことを確認した。また安倍首相は、同国による日本人拉致問題の解決に向け、中韓両国の協力を求めた。
2日の日韓首脳会談では慰安婦問題などが話し合われ、安倍首相と朴大統領は問題の早期妥結に向け交渉を加速する考えを示した。ただ具体的な協議の日程などには言及しなかった。
安倍首相は会談終了後、記者団に対し「未来志向の日韓関係を構築する上で、将来世代に障害を残すことがあってはならない」と発言。一方の朴大統領は、慰安婦問題が日韓関係の「最大の障害」になっているとの認識を改めて表明した。