フランス国旗のフェイスブックはもうやめよう
フランス国旗は間もなくフェイスブックから消えていくだろう。あとしばらく報道が続いたあと、パリはトップニュースから姿を消す。だがテロリストは蒸発しない。安っぽいシンボルで彼らを追い払うことはできない。
米国の指導者は、対テロ戦争の前提をシンボルから形のある行動へと転換させなければならない。街頭には武装した警官が増えるだろう。米中央情報局(CIA)長官は、テロリスト追跡のための裁量拡大を求め、電話や通信の傍受も増やす必要があると主張する。だがあのフェイスブック愛国者の多くは、武装警官は偏向していると主張し、ソーシャルメディアで共有している内なる思いのプライバシーは憲法で守られるので監視対象にすべきではないと主張するだろう。
フェイスブックをフランス国旗にした米国人は、対テロ戦争をおとしめるし、その効果は顔文字と同程度だ。
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この記事は、米ジョン・ジェイ犯罪司法カレッジ非常勤教授で、国際情報企業のコンサルタント、ジェームズ・マルバニー氏によるものです。記事における意見や見解はすべて同氏個人のものです。