パリ郊外で銃撃戦、標的はテロ事件の首謀者か
フランス・サンドニ(CNN) パリ同時多発テロの容疑者が逃走しているとして警察が行方を追うなか、同市北郊の街サンドニで18日未明、警官との銃撃戦などで容疑者3人と付近の通行人1人が死亡した。容疑者の1人は警察の狙撃手に撃たれ死亡、もう1人は自爆ベストを爆発させた。少なくとも警官3人が負傷したという。CNN系列局のBFMTVが伝えた。
仏AFP通信によれば、警察の標的は過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の幹部で今回の同時テロの首謀者とみられているベルギー人、アブデルアミド・アバウド容疑者だという。
サンドニのペイヤール市長は18日未明、CNN系列局とのインタビューで、当局が同市内の建物に複数の容疑者を追い詰めたと語っていた。ただAFP通信は、これらの容疑者の中にアバウド容疑者が含まれているかどうかは不明としている。
サンドニには同時テロで3人が自爆したスタジアムがある。警察は市内の一部区域で道路を閉鎖した。
今回の同時テロでは実行犯7人が現場で死亡し、逃走中とされるサラ・アブデスラム容疑者(26)が国際手配されている。このほか目撃者が撮影したビデオに容疑者1人が映っていたとされるが、身元は明らかでない。
仏警察はサンドニの作戦で警官が負傷したかどうかについてコメントを避けた。
現場では複数回の爆発が起きたとされるが、警察当局によるものなのかは確認されていない。