ボーダリーさんが立っていた周囲の人々にめがけて銃撃がなされた。
混乱のなか、ボーダリーさんは1時間以上死んだふりをし、「息を止め、動かないようにしながら」、なんとか生き延びた。
ボーダリーさんはCNNの取材に対し、そうした瞬間にどう対処したのか語った。
「重要だったのは、もし死ぬなら、もし次の銃弾が私に向かってくるなら、愛していると伝えて、行きたかった。だから、これまで愛した全ての人に愛していると伝えた。そうして、死んでも大丈夫だと感じた。心の中には愛があったから」
ボーダリーさんはフェイスブックへの投稿のなかで、「(生き残った)私たちは、それぞれの人生を全うしなくてはならない。今回の悲劇に遭った罪のない犠牲者たちは、そうした人生を生きたいと夢見ていたにもかかわらず、もうその願いをかなえることができないのだから」とも述べた。
ボーダリーさんの投稿は、悲劇の後で生存者を助けた人々と警察への感謝で終わっている。この夜の襲撃では、コンサートホールだけでも約80人の死者が出た。