シリアの病院2カ所に空爆 22人死亡、8人不明
死者は患者5人、看護要員1人、警備員1人を含む少なくとも7人に上り、行方不明となったスタッフ8人も生存は絶望的とみられる。このほかにも患者らが行方不明になっている模様だが、その人数は判明していない。
この地域ではほぼ同じ時間に、人口密集地の民家約15棟なども攻撃を受けた。
同団体の報道担当者はCNNに、シリア政権側による空爆との見方を示した。
これに対してシリアのハダド駐ロシア大使は、米国主導の有志連合が病院を空爆したことを示す情報があると述べた。米国は、この地域では軍事作戦を実施していないと主張している。
病院は30床の規模で手術室2室と外来、救急部門を備え、スタッフ54人が勤務。1カ月の外来患者数は約1500人、救急患者は1100人、手術は140件に上っていた。
国境なき医師団の責任者は「医療機関を故意に狙った攻撃だ」「病院が破壊された結果、紛争地域の住民約4万人が医療サービスを受けられなくなってしまった」と非難した。
シリア南部ダルア県でも今月5日、同団体の支援を受ける病院が攻撃を受け、3人が死亡、少なくとも6人が負傷していたという。