オバマ大統領、対ISIS戦で攻勢強める構え 軍幹部と会合
ワシントン(CNN) オバマ米大統領は5日、ホワイトハウスで米軍幹部らと会合を開き、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に対する作戦について協議した。会合に先立ち、イラク、シリア両国でさらに攻勢を強める方針を示した。
会合には戦闘部隊の司令官や統合参謀本部のメンバーが出席した。
オバマ大統領は、今後もISISの指導部や資金調達網、基幹施設などを攻撃していくと表明。一例として、ISISが首都と称するシリア北部ラッカと、イラク北部の本拠地モスルを結ぶ幹線道路の通行を阻止する作戦を挙げた。
会合前に米当局者らがCNNに語ったところによると、シリアへ米軍特殊部隊を増派する案も非公式に検討されている。米国からは現在、同国で反体制穏健派の部隊を訓練するために特殊部隊員50人までの派遣が承認されている。
一方、イラクについては現地での活動に同国政府の許可を得る必要があるため、方針変更の余地は限られているという。
オバマ大統領はまた、ISISがラッカやモスルに本部を置き、そこから攻撃を指示する体制を崩す必要があると強調した。会合で司令官らの意見を聴き、その一部を選択肢として取り入れる見通しだ。