平壌(CNN) 北朝鮮が中国で経営する飲食店でウエートレスとして働いていた女性7人が平壌でCNNの単独インタビューに応じ、韓国に脱北したとされる同僚について「だまされて韓国に連れて行かれた」と涙ながらに訴えた。
インタビューは平壌にある高麗ホテルで18日に行った。黒いスーツ姿で現れた7人は、ほとんどノーメークで無表情だった。
年齢はいずれも20代。北朝鮮の良家の出で、信頼できる市民として選ばれ、北朝鮮の外貨獲得のため、今月上旬まで中国南部・浙江省の寧波市で北朝鮮が運営する飲食店のウエートレスとして働いていた。
ところがその飲食店が閉鎖され、7人は北朝鮮に戻った。ウエートレスだった1人、ハン・ユンフイさんは、「私たちは自分の両親や国や金正恩(キムジョンウン)指導者から決して離れない」と涙を流した。
韓国政府は先週、北朝鮮の女性12人と男性1人が脱北したと発表していた。脱北の理由については、外貨を本国に送らなければならないという「北朝鮮の圧力を感じた」と説明。韓国統一省の報道官は、「韓国のテレビやドラマ、映画、インターネットを通じて現実を知った」と述べていた。