ムスリムの新ロンドン市長、トランプ氏の「例外」発言を一蹴
トランプ氏は9日、米紙ニューヨーク・タイムズとのインタビューで、カーン氏がロンドン市長に当選したのは「喜ばしいこと」「素晴らしいこと」だと発言。昨年11月のパリ同時多発テロ事件後、イスラム教徒の米国への入国を一時的に禁止するよう提案したことについて、カーン氏にも適用するのかと問われ、「どんな時も例外はある」と答えていた。
カーン氏は選挙戦で、自身の宗教を批判した対立候補、ザック・ゴールドスミス氏に対し、「トランプ氏の戦法だ」と反発を示していた。
9日発行の米誌タイムとのインタビューでは、トランプ氏が大統領になれば自分が米都市の市長らに会いに行くことはできなくなると語る一方、「米国でトランプ氏のやり方が勝つことはないと確信している」と述べた。
英国では昨年、憎悪発言を繰り返すトランプ氏の英入国禁止を求める請願運動が広まり、50万人以上の署名が集まった。今年1月に開かれた議会での審議では、「英国境の1000マイル(約1600キロ)以内に立ち入らせるべきではない」と主張する議員もいた。