南スーダン兵士が外国人襲撃、「国連部隊は救助要請に応じず」の証言

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援助団体職員の男性がベッドの下に隠れて撮影した襲撃現場の様子

援助団体職員の男性がベッドの下に隠れて撮影した襲撃現場の様子

南スーダンの治安部隊や民間警備会社が事件発生から3時間以上たって、ようやく1人目の生存者を救出。全員が救出されたのは約18時間後だった。

目撃者らの話では、襲撃された施設の近くには国連の拠点があり、国連南スーダン派遣団(UNMISS)は同施設から何度も救援要請を受けたにもかかわらず、対応しなかったという。このため救助は民間警備会社や南スーダン軍に頼らざるを得なかったと目撃者は話している。

国連の潘事務総長は声明を発表し、UNMISSが適切に対応しなかったと伝えられたことを重く見て、独立調査を指示したことを明らかにした。

国連安全保障理事会は8月12日、南スーダンの平和維持部隊を増強するため4000人の増派を決議した。

一方、UNMISSの広報は当時の同国の状況について、「極度に困難かつ予断を許さない治安環境」にあり、「危険にさらされた人員の救助を実行できる能力に重大な限界があった」と説明。UNMISSは事実関係や経緯について調査に乗り出すと表明した。

南スーダンの大統領報道官は、襲撃の計画があることは知らなかったと述べ、事件に関与した人物を見付け出して訴追すると表明した。政府は外国人に対する襲撃を指示したことはないと強調している。

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