イラクで自爆テロ未遂の少年、拘束現場の新たな映像
少年は明らかに動揺している。隊員らが注意深く、しかし手際よく自爆ベルトを取り外して少年を確保した。
「怖がらないで」と語り掛ける声が聞こえる。少年は大声で泣き出し、「ごめんなさい、おじさん。ごめんなさい」と叫んだ。
少年がこの後、当局に語ったところによると、両親はいない。行き場を探している時にISISに連れ去られたという。ISISは少年に過激思想を吹き込み、自爆犯として送り出した。
当局者らがCNNに語ったところによると、ISISはキルクーク州に潜入させるグループの一員として少年を送り込んだとみられる。同じグループに所属していた友人とされる別の少年が20日、サッカーシャツ姿で自爆を実行し、警官1人を殺害したという。
同州のナジマルディン・カリム知事がCNNに語ったところによると、この2人のほかにも3人の少年が自爆犯として送り込まれたが、いずれも行方が分かっていない。