中米エルサルバドル、2年ぶりに「殺人ゼロ」の1日
エルサルバドルに次次いで殺人が多かったのはベネズエラの10万人当たり90件、ホンジュラスの57件などだった。
同基金によると、エルサルバドルでの暴力事件の頻発の背景には敵対関係にある武装ギャング団の勢力圏争いが絡む。12年に抗争終結の合意が崩れた後、殺人の発生件数が増え始めていたという。
米国務省は16年の報告書でエルサルバドルの犯罪発生率を危機的な状況と形容。国内には数百のギャング集団が暗躍していると指摘。凶悪で高度の武装化が進み、麻薬取引、ゆすり、武器取引、殺人の請け負い、車両乗っ取りや路上での重大犯罪などに関与しているとし、多くのギャングの構成員は失業中の若年層が中心で犯行時には致死的な暴力行使もためらわないとしていた。