プーチン氏の誕生日に抗議デモ、290人拘束 ロシア
ロシア・サンクトペテルブルク(CNN) ロシア各地でプーチン大統領の65歳の誕生日に合わせた抗議デモが行われ、警察が26都市の290人を拘束したことが9日までに分かった。独立系人権監視団体のOVDが明らかにした。
7日のデモ行進は、プーチン氏の政敵である活動家アレクセイ・ナバリヌイ氏の支持者が開催。数千人が参加した。ナバリヌイ氏は現在、当局の許可を得ずに集会を組織したとして20日間の禁錮刑に服している。
ロシアで合法的に抗議活動を組織するのは非常に難しい。ロシアではプーチン氏の現在の大統領任期が2012年に始まって以降、集会関連の法律が何度か厳格化されてきた。
ナバリヌイ氏は来年の大統領選に立候補する意向を表明しているものの、横領罪で有罪判決を受けているため出馬は不可能な情勢だ。同氏は、有罪判決はでっち上げだと主張。大統領選出馬を阻止する政治的な狙いがあるとしている。
プーチン氏をめぐっては、来年3月に行われる大統領選に立候補するものとの見方が多い。プーチン氏は1999年以来、首相もしくは大統領の地位に就いてきた。
今回のデモの参加者はプーチン氏の引退とナバリヌイ氏の釈放を要求した。
サンクトペテルブルクでの集会に参加していた女性はCNNの取材に、「国内の現在の状況に満足していない。当局に不満がある」と発言。言論の自由が実質的にないことやテレビに関する厳格な検閲、ナバリヌイ氏の出馬が許されていないことに言及した。