ロヒンギャ殺害、1カ月で6700人 国際支援団体
(CNN) ミャンマーで少数派イスラム教徒のロヒンギャが迫害を受けている問題について、国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」は15日までに、軍が掃討作戦を行った8月下旬からの1カ月間で少なくとも6700人が殺害されたと明らかにした。
MSFは隣国バングラデシュにある4つの難民キャンプで10月下旬から11月初めにかけて数千人のロヒンギャを対象に聞き取り調査を実施。自分たちへの暴力が始まる前後で家族のうち何人がどのようにして死亡したかを質問した。
その結果、8月25日から9月24日までの間に、子ども730人を含む少なくとも6700人のロヒンギャが銃で撃たれるなどして殺害されたという。このほか、病気や栄養失調による死者も2700人以上に上るとみられる。
これに対しミャンマー政府の推計した死者数は数百人にとどまっている。
軍による攻撃の後、ミャンマー北西部からバングラデシュに逃れたロヒンギャは50万人を超える。国連や米国は、ミャンマー軍による軍事作戦を民族浄化とみなしている。
MSFは声明で「聞き取りの結果は信じがたいものだった。殺害された人数はもちろん、その方法の残虐さにも衝撃を受けた」と述べた。