司祭が「法王の死去望む」発言、リベラルな意見に反発 ポーランド
(CNN) ポーランドのカトリック教司祭が同国クラクフでの説教で、フランシスコ法王の難民やイスラム教問題などの見解に異議を唱えて速やかな死去を望むことを示唆する発言を示し、物議を醸している。
先月行われた説教の英語訳によると、この司祭は教会の中で法王は「異質の存在」とし、「私は常に神に対し法王の幸せな死去を求めることが出来る。幸せな死去は偉大な美徳である」などと主張した。
神学者でもあるこの著名な司祭は移民や離婚、イスラム教に関する法王のリベラル寄りの考えにも言及し、反論した。
イスラム教徒については「彼らと対話する方途はない」と断言。慈悲の名の下に法王は教区などにイスラム教の信奉者に門戸を開放するよう呼び掛けているが、彼らは福音や教会に敵対していると主張。
「彼らは宗教戦争で数百万人を殺害した。我々は空腹や渇きで死亡するイスラム教信奉者に慈悲を見せることが出来る。教区などの門戸はイエス・キリストの信奉者のみ開かれるだろう」と続けた。
一方、クラクフの大司教は司祭の発言をいさめる声明を発表。「発言の内容を知ることは大きな苦痛であり悲しみ」とし、司祭との個人的な会話で今回の問題を取り上げたことを明かした。