タリバーンと停戦中のアフガン、爆弾テロで25人死亡 ISISが犯行声明
カブール(CNN) アフガニスタン政府と反政府勢力タリバーンが一時停戦に入った直後の16日、同国東部ナンガルハル州で爆弾テロが起き、市民とタリバーン戦闘員合わせて少なくとも25人が死亡、54人が負傷した。過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が犯行声明を出した。
アフガンではイスラム教のラマダン(断食月)明けに合わせ、政府が10日間の停戦を発表。これを受けてタリバーンが戦闘員らに対し、外国部隊以外への攻撃を3日間中止するよう指示していた。
国内各地でこの2日間、市民とタリバーン戦闘員が握手したり抱き合ったりする場面が目撃され、ジャーナリストや学生、外交当局者らがツイッターにその写真を投稿していた。
爆発は現地時間の夕方(日本時間16日夜)、市民とタリバーンが停戦を祝って集まった会場で発生。ISISがメディア部門のアマク通信を通して犯行声明を出した。
停戦をめぐってはガニ大統領も先週末、タリバーン側が受け入れたことを評価し、「戦闘が中止されるのは23年ぶりだ」と述べて支持を呼び掛けていた。
アフガン駐留米軍も停戦に従うと表明したが、国際テロ組織アルカイダやISISに対する掃討作戦は対象外とされた。