モスクワで大規模デモ、年金支給年齢の引き上げに抗議
(CNN) ロシアの首都モスクワで28日、年金支給年齢の引き上げに抗議する大規模な集会が開かれた。
ロシア政府は年金受給者の増加にともなう制度の破綻(はたん)を防ぐためとして、支給開始年齢を男性は現行の60歳から65歳に、女性は55歳から63歳に引き上げる改革案を示している。
改革案はすでにロシア下院を通過したが、上院ではまだ審議されていない。
国営RIAノーボスチ通信によると、28日のデモは共産党がモスクワ市長の許可を得て実施。横断幕やプラカードを掲げた参加者が市中心部に集まった。
年金支給年齢が上がれば、その年齢まで生きられない人が増えることになる。世界銀行の統計によると、ロシア人男性の平均寿命は短く、65歳を超えて生きると予測される人の割合は2016年の時点で57%前後にとどまっていた。