オイルタンカーで火災、1人死亡 香港南の海上
香港(CNN) 香港の南の海上を航行中のオイルタンカーで8日午前に火災が発生し、少なくとも1人が死亡、2人が行方不明となった。
地元警察がCNNに明らかにしたところによると、同日午前11時半ごろ、灯油を積んでラマ島近くを航行していたオイルタンカーで火災が発生した。
火が船全体に燃え広がるなか、乗組員らは海へと飛び込んだ。乗組員26人中23人が水上警察の船に救出される一方、1人の遺体が海から回収された。救出された乗組員のうち、脚のけがとやけどで2人が病院へ搬送された。
香港政府は消防船3隻が現場に急行して消火活動に当たったと説明。8日午後の時点で火はほとんど消し止められたが、タンカーは損傷が激しく、大きく傾いた状態となった。
損傷部分から液体が流れ出しているのが確認できるが、燃料なのか消火に使用された水なのかは不明。船体近くの海水に大量の油が浮かんでいる様子は見られなかった。
タンカーはベトナム船籍で中国南部の東莞市から香港へ向かっていた。現場周辺の島の住民からは、巨大な爆発音や家の窓が震える音などを聴いたとの証言が寄せられた。