米軍が空爆、過激派52人を殺害 ソマリア軍襲撃に対応
(CNN) 米アフリカ軍は19日、ソマリアの中部ジュバ州で空爆を実施し、国際テロ組織アルカイダ系の過激派「シャバブ」の戦闘員50人以上を殺害したと発表した。
シャバブの大規模な集団が同日、ソマリア軍を攻撃したことに対する報復だという。米軍発表によると、この空爆で戦闘員52人が死亡したが、民間人の死傷者は出なかったとみられる。
シャバブは15日、ケニアの首都ナイロビのホテルが襲撃された事件で犯行声明を出していた。
米国防総省の推計によると、昨年8月の時点でソマリアにいたとみられる過激派戦闘員はシャバブが3000~7000人、「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が70~250人。
トランプ米政権は発足直後の2017年3月に、米軍がソマリア政府を支援するため、シャバブに対する精密爆撃を行うことを承認した。それまでは自衛を目的とした空爆しか認められていなかった。
米軍が同国で実施したシャバブへの空爆は、16年の15件から17年には35件、昨年は47件に急増。19日の空爆は今年に入って6件目だった。
米軍はソマリアに約500人を派遣し、主として助言などの任務に当たらせている。