台北(CNN) 台湾の蔡英文(ツァイインウェン)総統は19日、CNNの単独インタビューに応じ、来年予定されている総統選について、再選を目指して出馬する考えを明らかにした。
蔡氏は大統領専用機の中で取材に答え、自身のビジョンを完成させたいと述べた。
蔡氏は2016年の総統選で勝利し、台湾史上初の女性総統となった。経済の立て直しや、中国本土への依存の低減などを公約に掲げていた。
しかし、18年の統一地方選で与党・民進党が大敗。これを受けて、蔡氏は党主席を辞任した。これ以降、党幹部からは、蔡氏に対して、再選を目指さないよう求める声も出ていた。
こうした批判もあるが、蔡氏は再選について自信を示し、総統選に向けて準備を進めてきたと語った。
台湾と中国の関係は、蔡氏の前任だった馬英九政権の時代にはシンガポールで首脳会談を行うなど距離が近くなった。しかし、蔡氏の当選後、中国との関係は悪化。中国政府は経済的、政治的な圧力を強めている。
中国は16年以降、台湾の周辺海域で大規模な軍事演習を定期的に行っている。