ホテル襲撃で10人死亡、シャバブが犯行声明 ソマリア
(CNN) アフリカ東部ソマリアの港湾都市キスマヨで12日、武装集団がホテルを襲撃し、警察によると、少なくとも10人が死亡、数十人が負傷した。テロ組織「シャバブ」が犯行声明を出した。
キスマヨは首都モガディシオの南約500キロにある都市で、現場のホテルでは厳重な警備が敷かれていた。ソマリア警察幹部によると、入り口で車爆弾が爆発した後、銃で武装した数人がホテルを襲撃した。
同幹部はCNNに対し、死者には地元行政トップの候補者や部族の長老、ジャーナリストが含まれていると明かした。また、数十人が救出されたという。このホテルでは来月の地方選挙に向けて当局者が会合を開いていた。
シャバブは系列のウェブサイトに犯行声明を出し、キスマヨのある地域ジュバランドの行政幹部や地方議員、連邦議員、選挙の候補者を狙ったと述べた。CNNはこの主張の真偽を確認できていない。
ソマリアのカイレ首相は12日の声明で「残忍な襲撃」を非難。犠牲者の遺族に弔意を示した。
ソマリア・ジャーナリスト全国連合(NUSOJ)によると、著名なソマリア系カナダ人記者を含むジャーナリスト2人が死亡した。
NUSOJの幹部は声明で、2人が「卑劣で愚かなテロ攻撃」によって殺害されたとし、2人の死は「ソマリアのジャーナリストが直面する危険が続いていることを物語るものだ」と述べた。
キスマヨはかつてシャバブの拠点とみられていた。2012年に奪還された後、少なくとも1000家族が同地に戻った。