ロシア唯一の空母火災 1人死亡、10人負傷で2人不明

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ロシア北西部ムルマンスク港で撮影された空母「アドミラル・クズネツォフ」=2018年5月/ALEXANDER NEMENOV/AFP/AFP via Getty Images

ロシア北西部ムルマンスク港で撮影された空母「アドミラル・クズネツォフ」=2018年5月/ALEXANDER NEMENOV/AFP/AFP via Getty Images

モスクワ(CNN) 北極海に臨むロシア北西部ムルマンスク港で12日発生した空母「アドミラル・クズネツォフ」の火災で同国の国営通信は14日までに、少なくとも1人が死亡、10人が負傷し2人が行方不明になっていると報じた。

火災は同空母の修理中に起きたもので、国営タス通信などによると第1動力装置で溶接作業中に出火した。激しい黒煙が上甲板上から噴き上がるのが見られ、120平方メートルが焼失などしたとされる。

アドミラル・クズネツォフはロシア海軍唯一の空母で、保有艦船のうち最も大型となっている。最初の実戦任務は2016年の地中海への出動で、艦載の戦闘機がシリアで空爆を実行した。

地中海への航行で英国海峡を通り抜ける空母「アドミラル・クズネツォフ」=2016年10月/Leon Neal/Getty Images Europe/Getty Images
地中海への航行で英国海峡を通り抜ける空母「アドミラル・クズネツォフ」=2016年10月/Leon Neal/Getty Images Europe/Getty Images

この後、ロシアに戻り修理を受けたが複数の事故に見舞われていた。昨年10月には改修のため入っていた浮遊ドックが電気系統の故障で海中に沈む事態が起き、これに伴ってクレーン2基が落下して甲板上に穴が開く被害も受けた。

ロシア海軍の艦船で死亡者が出た火災は今年、少なくとも2隻目となった。7月には深海用の潜水艇内で出火があり、煙を吸い込んだ乗員14人が死亡した。タス通信によると、ロシア領海内での調査作業中の事故とされる。ロシア当局はその後、この火災について「国家機密」としてさらなる情報を公表していない。

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