豪州に新たな熱波の予報、41度の地域も 山林火災悪化の恐れ
(CNN) 被害が甚大な山林火災に直面しているオーストラリアの気象局(BOM)は28日までに、新たな熱波の襲来が今週末から来週にかけて予想され、高温や乾いた風が山林火災をさらに悪化させる恐れがあると警告した。
サウスオーストラリア州の一部地域では当局が深刻な火災危険予報のレベルを上げており、住民に対し早期の退避が生存のために最も安全な手段と勧告した。
BOMはサウスオーストラリア州の州都アデレードでは28、29両日に最高38度の気温を予測。30日には40度に上昇しかねないとした。ビクトリア州の州都メルボルンでは同日、41度に達する可能性がある。
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— Bureau of Meteorology, South Australia (@BOM_SA) 2019年12月27日
CNNの気象担当者によると、新たな熱波は週末にかけて豪州東部に襲来する見通し。山林火災に見舞われているニューサウスウェールズ州(NSW)東部の被災地では30、31両日に最悪の環境に遭遇する可能性があるとした。
過去2カ月余続く山林火災での犠牲者は今月21日までに9人で、行方不明者は1人。焼失した民家は約800戸。今月19日にはNSW州でボランティアの消防士2人が消火作業中に死亡した。
豪州は今年、過去数十年では最悪級とされる干ばつを経験。先週には記録的な熱波の到来で、全国での平均の最高気温は41.9度を記録した。
NSW州の消防当局によると、州内の72カ所で起きていた山林火災のうち半数は鎮火させた。ただ、新たな熱波の襲来は新たな火災の危機を引き起こすと警戒している。