ニューデリー強姦事件 4被告に絞首刑言い渡し、月内にも執行か
ニューデリー(CNN) インドの首都ニューデリーで2012年に起きたバス車内での集団強姦(ごうかん)事件の裁判で、裁判所は7日、加害者グループの4被告に絞首刑を言い渡した。
裁判所の発表によると、絞首刑は22日午前7時、ニューデリー市内の刑務所で執行される。
被告らがこれ以上、上訴することはできないが、14日以内に量刑への不服を申し立てて認められた場合は、最高裁の審理を受けられる。ただし検察によると、今のところ不服の申し立てや大統領による恩赦への出願はないという。
事件では、被害者の女子学生が友人とバスに乗っていたところを男6人に襲われ、強姦された。鉄の棒を使った暴行などで重傷を負った女性は、約2週間後に死亡した。
逮捕された6人のうち1人は獄中で自殺し、当時17歳だった元少年は3年間の収監期間を終えて釈放された。残る4人の死刑は13年9月に言い渡され、17年に確定していた。
被害者の母親は判事が絞首刑を命じた言葉を聞いて泣き崩れ、裁判所の前で「娘はついに正義を手にした」と語った。
遺族の弁護士は「この判決は将来、同様の事件を抑止する役割を果たすだろう」と述べた。