インド女子大の学園祭、男が集団で襲撃 暴力やセクハラ繰り返す
ニューデリー(CNN) インドの首都ニューデリーの南側に位置するサウスデリーの女子大学で先週、学園祭の最中に男たちが大挙してキャンパスに押し入り、暴力やセクハラ行為を繰り返していたことが分かった。
この大学では4日から6日まで、毎年恒例の学園祭が開かれた。学生団体の発表によると、最終日の6日に「数千人」の男たちが門を乗り越えて敷地内に侵入。施設を破壊したり、コンサート会場で女子学生らの体を触ったりした。
男たちはコンサートの後も学生らの後をつけてやじを飛ばし、名前やインスタグラムのIDを聞き出すなどのセクハラ行為を続けた。警官や職員らは何もせずに傍観していたという。
ニューデリーの警察は、正体不明の集団による不法侵入や暴行、女性へのいやがらせ事件として捜査していると発表した。大学の学長と連絡を取り、防犯カメラの映像も調べているという。また地元警察幹部は、警官が暴力行為を放置したとの報告についても内部調査を進めていると述べた。
被害の多くは学生自治会にオンラインで届け出があった。大学当局も調査委員会を設けて被害者や目撃者の話を聴き、結果を警察に報告すると表明している。
大学前では10日、学長の退任などを求めるデモが実施された。学生団体は学長や治安担当教員らとの話し合いを求め、一斉ストを呼び掛けている。
市内の性犯罪を監視する「デリー女性委員会」のスワティ・マリワル委員長は10日に大学を訪れ、ツイッターを通して警察が大学当局の対応を非難。男たちをただちに逮捕するべきだと訴えた。