教員殺害にフランス全土で抗議デモ、ムハンマド風刺画を授業で使用
男は犯行現場から車で1時間ほどのエブルー在住で、情報機関にマークされていた人物ではなかった。パティさんの勤務先の学校の生徒だったのかどうかは分かっていない。
パティさんが授業の題材としてシャルリー・エブドの風刺画を使ったことについて、この学校に通う生徒の保護者の1人はAFP通信に対し、パティさんはイスラム教の生徒たちに不快な思いをさせない配慮をしていたと話している。
2015年に起きたシャルリー・エブドに対するテロ事件では、パリ市内にあるオフィスが襲撃されて17人が命を落とした。
パティさんの授業をめぐっては、今月7日に1人の生徒の父親がフェイスブックを通じてパティさんの免職を要求し、苦情を申し立てるとともに、パティさんを批判する動画をユーチューブに投稿した。これに対してパティさんは名誉棄損(きそん)で反訴していた。
警察は、この父親や親族の女性を含む11人を拘束して事情を聴いている。この女性は2014年にシリアの「イスラム国組織」に加わったとして、対テロ捜査当局による捜索令状の対象になっていた。
フランスの司法関係者によると、射殺された容疑者の両親や祖父、兄弟も事情聴取を受けている。