ベラルーシで抗議デモ続く、1000人を拘束か
ベラルーシ・ミンスク(CNN) 東欧ベラルーシの人権団体「ビアスナ」によれば、全国で15日、少なくとも1000人が拘束された。ベラルーシでは、8月の大統領選の結果を受けて、長期政権のルカシェンコ大統領に対する大規模なデモが続いている。デモ参加者は大統領選で不正が行われたとしている。
抗議デモの開始以降、報告された拘束者の人数としては最大規模。ビアナスによれば、8月以降に拘束された人数は2万5000人を超えるとみられている。
今月15日は14週間連続でのデモが行われた。デモでは26年にわたって長期政権を築いているルカシェンコ氏の辞任を求めている。
大統領選への抗議デモに参加する市民=15日、ミンスク/STRINGER/AFP/AFP via Getty Images
大量の拘束者が出る前には31歳の反政府デモの参加者がミンスクの病院で死亡していた。デモ参加者や家族によれば、この男性は治安部隊によって激しく殴られていた。
15日のデモでは、警察は群衆を解散させるため、こん棒や催涙ガス、放水銃を使用した。動画にはスーパーマーケットでデモ参加者が警官によって激しく殴られている様子が捉えられている。
ベラルーシのジャーナリスト協会によれば、少なくとも23人の記者が全国で拘束された。
抗議デモの参加者を解散させようと集合する当局の部隊=15日、ミンスク/AFP/AFP via Getty Images