オーストリア、米外交官の「ハバナ症候群」を調査
オーストリア・ウィーン(CNN) オーストリア当局は20日までに、首都ウィーンにいる米国の外交官が「ハバナ症候群」と呼ばれる原因不明の症状を経験しているとの報告について調査を行っていると明らかにした。
オーストリアの欧州・国際関係省は、こうした報告を真剣に受け止めているとし、米当局と協力していることを明らかにした。オーストリアに派遣された外交官とその家族の安全は最優先事項だと述べた。
米国務省の報道官は、ウィーンの米大使館などでの説明のつかない健康事案が発生した可能性がある報告について調査を行っていると明らかにしていた。
ハバナ症候群では、突然の目まいや吐き気、頭痛、突き刺すような指向性の騒音など、さまざまな症状や現象が報告されている。外傷性の脳損傷の診断や、頭痛の症状が続くこともあるという。
こうした事象は2016年後半にキューバで始まったが、米連邦政府は原因不明の症状を引き起こす原因や実行者の特定に苦慮している。