タリバーン、アフガン要衝ヘラートとガズニを掌握 首都の孤立深まる
ガズニはカブールの南約150キロに位置し、カブールとアフガン第2の都市カンダハルを結ぶ幹線道路上にある。
アフガンの全34州のうち、これまでに3分の1以上をタリバーンが制圧した。
ガズニの掌握により、タリバーンはカブールをはさむ南北の要衝を支配下に置いたことになる。タリバーンはガズニに先立ち、首都防衛に不可欠とみられているカブール北方のバグラン州一帯も掌握しており、米当局者の間で危機感が広がった。
米国の情報分析に詳しい高官によると、カブールはタリバーンの攻勢によって今後30~60日で孤立化する可能性があり、陥落の可能性もより高まっている。他の当局者は90日以内に陥落する可能性を指摘する別の分析に言及するなど、複数の見通しが政府内に存在している。
在カブール米大使館は12日、米国人に改めて即時出国を促した。米国防当局者は同日、CNNに対し、米兵約3000人が外交官の出国などを支援するためアフガンに向かうと明らかにした。