タリバーン、アフガン要衝ヘラートとガズニを掌握 首都の孤立深まる
(CNN) アフガニスタン各地で攻勢を強める反政府勢力タリバーンは12日、戦略的要衝のヘラートやガズニなどを掌握し、これまでに計12の州都を支配下に収めた。首都カブールはますます孤立化しつつある。
ヘラートはアフガン第3の都市で、西部の中心都市となっている。アフガン当局者によると、同市はタリバーンによって同日夕に陥落した。知事室や警察本部が制圧された。
また北西部バドギス州の州議会議員によると、同州の州都カライナウも同日夕に陥落。アフガン軍は周辺で唯一タリバーンの支配が及んでいない地元基地に逃げ込んだという。
12日にはこれに先立ち、カブールにつながる道路上の要衝ガズニも「長く激しい戦い」の末に陥落した。ガズニ州議会のトップが明らかにした。
タリバーンの報道官は12日、知事室や警察本部、刑務所を掌握し、ガズニを制圧したとツイッターで述べた。CNNはタリバーンの主張を独自に確認できてない。
アフガン内務省の報道官は記者団に対し、ガズニ陥落の数時間後、治安部隊がガズニ州の知事を拘束したと明らかにした。州議会トップによると、知事はこれに先立ちタリバーンに降伏していたという。