中国の新ハイテク空母、22年初めにも進水の可能性 衛星画像から分析

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米空母「ジェラルド・R・フォード」=2017年4月8日、米バージニア州ニューポートニューズ/US Navy/Getty Images

米空母「ジェラルド・R・フォード」=2017年4月8日、米バージニア州ニューポートニューズ/US Navy/Getty Images

003型が進水した後は、正式な就役までに試験や装備の完了が求められる。米国防総省は当初、23年までの就役を予測していたが、現在は24年になると見ている。

17年に進水した山東は就役まで2年かかった。003型が電磁式カタパルトを採用する場合、運用には苦労する可能性がある。同カタパルトを載せた米空母「ジェラルド・R・フォード」も展開までに時間がかかった。

米太平洋軍統合情報センターで作戦指揮の経験があるカール・シュスター氏は、空母計画を判断する難しさは造船段階を越えたところにあると指摘する。

シュスター氏によると、米海軍のF35戦闘機に似た中国の第5世代戦闘機J31の試作品が最近披露された。残りの開発や開発後の航空団の編成までは数年かかり、003型の完全な運用が始まるのは26年になると同氏は推測する。

軍事訓練中の中国軍=2017年1月、南シナ海/STR/AFP/Getty Images
軍事訓練中の中国軍=2017年1月、南シナ海/STR/AFP/Getty Images

4隻目の空母の開発や建造のうわさもあるが、フナイオーレ氏は「目に見える証拠は見たことがない」と語る。江南造船所は軍艦を急ピッチで製造していた近年の状況から、貨物船や石油タンカーなどの商船受注にシフトした様子だという。

ただ同氏は、商船建造は海軍の発展を遅らせるよりも支援する面がある可能性を指摘。「商船建造の大幅な推進は金になる」「これで重要な収益を得て軍の現代化の推進に一部が使われる可能性もある」との見方を示した。

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